新入社員の受け入れ時に研修を実施する会社が多いのですが、なぜか経験者(中途入社者)は現場任せになっており、手薄だと思える会社が多くあります。その結果、新卒入社と比較して離職率が1.5%高いと言われています。
背景には「経験者は仕事経験があり、わかっているから大丈夫」という周囲の先入観が無意識に働いているように感じます。たしかに、経験者が培った技術や経験は即活かすことができると思いますが、「企業独特の文化や考え方」をはじめとする組織への調和については丁寧に時間をかけていくことも必要です。
また、今後は人口減少によって働く人が減少し人手不足になることは目に見えてわかっていることなのですから、「離職をさせず真の戦力にしていく」企業内での取り組みが必要です。
研修内容は、まずは仕事の土台となることをのお浚いをしっかり行います。経験者の中には、当たり前のことや基本を疎かにしていたことで、「仕事ができればそれで良い」と技術力だけを重視される方が多くいます。しかし、新たな職場環境の中でまず得なくてはいけないのは、「新しい職場への調和であり、職場の方々から信頼を得ること」です。
よってこの研修では、「仕事の基本的なすすめ方」「良き人間関係のつくり方」「これまでの振り返りと今後の目標設定」などテーマにしてすすめます。また、経験者採用でご入社される方は孤独にさらされることも多いのではないでしょうか。同じような経験者が集まることで、仲間がいることがわかり、共にすすんでいるという実感が企業におけるエンゲージメントを高めることに繋がります。