「失敗は成功の母」といいますが、大きなことを為す人は少ならず失敗の多さも群を抜いて多いです。逆に、「失敗しない人ほど成功もしない」というが、現実的ではないでしょうか。しかし、「失敗をして何も反省をせず同じ失敗をすること」は意味が違ってきます。失敗をしたときの経緯を見直し、状況把握、決断、対応を見直さないといけません。現状を正しく理解することは第一歩ではありますが、「なぜ、そのようなことが発生したのか」と現在の状況や出来事の意味を正しく捉えることで、同じような問題が発生したときに対応する力が高まってきます。
また、「現在の状況や出来事の意味を正しく捉えること」が習慣化されることによって、瞬時に未来を予測することができるようになってきます。そのためには、出来事の目的や背景、そして原因をしっかり考えることです。例えば、「部下が飛行機に乗り遅れた」という事実があったとします。Aさんは「不注意から時間を間違えてしまった」、Bさんは「ギリギリまで商談をしており、時間が押してしまった」という状況は、出来事は同じでも出来事の意味がまったく異なってきます。Aさんは、適当、自信過剰、仕事の責任感などが背景や原因にありそうです。Bさんは、熱心、流されやすい、粗雑などが背景や原因にありそうだと考えられます。この際、同じ対応ではいけません。テーマとして、「ステップ思考の種類」「未来予測のためのステップ思考」「職場の課題を解決する」などがあります。
また、背景や目的、理由や原因を考える無意識でできるレベルになると、仮説思考が洗練されて、「先が読める人」になれます。