プレイヤーとしては優秀ではあるが、リーダーをやるとうまくいかない人。名プレイヤー、名監督にあらず、と昔から言われております。部下を導くこと、自分が実務を行うことはまるっきり次元が違うということを意味しています。部下を育てるときは、コーチングだ、まずティーチングだ、と教える書籍やセミナーは数多くあります。しかし、実際に本を書いている人や講師をしている人が部下育成が苦手であるというのは私が見てきた事実であり、これでは笑い話にもなりません。敵を知り、自分を知れば百戦危うからずというのは、まず相手をしることで戦略を考え、戦術を駆使できる、そうすれば、相手を倒すことができるということを意味しています。相手を知らなければ、戦いに勝つことはできないのです。
相手を知ることは、相手のやっていることを観察する、そしてなぜ、それをやっているのかを心から理解すること。それがわかれば、どうすれば、相手を動かすことができるのかを考えることができます。
この研修では、部下をよく知る、観察する、理解することから始めて、なぜ、現在の状態になっているのかをよく考えるところがスタートです。そして、それを十分に行うことで、どのような手があるのか、部下を5パターンに分けて、部下への関わり方の訓練を行います。繰り返し、トレーニングを行うことで自分の無意識でやっている癖を発見できたり、知らず知らずのうちに、相手に自分の考えを押し付けるだけになって、部下にしてみれば強制でしかなかったということに気づかれます。